酸素供給剤と呼ばれる資材が農業の分野で使われるようになっています。
酸素供給剤は水と反応することによって酸素を発生するという性質をもち、作物の根張りを改善するようです。
筆者はエアーポンプを用いた水耕栽培の経験がありますが、エアーポンプにより水のなかに酸素を送りこむことによって根の張り方がおどろくほど活発になることを知っています。
家庭でのポトス栽培だと、まず新芽を摘んで水差しにする場面がありますがこのときにエアーポンプで酸素を送り込めばきっと根の張りが活発になると思っています。
ですが、ほんの数本の新芽のためにエアーポンプを持ち出すのもめんどうだったり、いざエアーポンプを使うと音が気になったりなどあまり前向きになれません。
エアーポンプの代わりに酸素供給剤を水差しに入れることによってポトスの根がよく伸びるのかどうかを今後確かめてみたいと思っています。比較対象として水差しに水だけを入れたポトスの根の伸びも見ていきます。
ポトスパーフェクトグリーンを実験材料として実験を開始します。
ポトスパーフェクトグリーンを選んだ理由は、同種は有名な浅岡園芸様の育種された美しい品種であり、かつ斑がないことから新芽の生育にばらつきが少ないものと思われたためです。
今回は初日の様子を記事にしました。
酸素供給剤とはどんなものか?
保土ヶ谷化学工業株式会社様パンフレットより
ネオカルオキソの特色
保土ヶ谷化学工業株式会社様パンフレットにある製品の特色
・約3カ月間ゆっくり酸素を出し続けます。
・作物の根張りを改善します。
・好気性微生物の活動を活発にします。
・団粒化を促進し、土壌をやわらかくします。
・ネオカルオキソ+水→酸素+消石灰
実験での用法は本来の使い方とは違います!
製品は土壌に混ぜ土中の水分とネオカルオキソが反応することによって酸素を発生させるものですが、今回の実験では水差しに直接入れた場合の効果をみます。
本来の使い方とは違うため、この実験のいかなる結果も製品の性能を否定するものではありません。
実験に使う植物 ポトスパーフェクトグリーン
浅岡園芸様のポトスパーフェクトグリーン ラベル
水差しに入れた酸素供給剤
水だけの水差し
実験開始日
2023年2月16日
実験環境
気温15-22℃程度の室内。
実験直後の観察
酸素供給剤を入れた水差しではたくさんの泡が発生している。
水だけの水差しでは泡のようなものはあまりみられない。